コラム 『ロジスティックが止まらない』

『ロジスティックが止まらない』

私は、以前、スーパーの配送センターでバイトをしたことがある。

トラックで次々と運ばれる商品を、各店舗に仕分けするバイトだった。

バナナや豆腐、牛乳、精肉などの生鮮食料品は、夜中まとめて届くので、

朝までに仕分けして、店舗行きのトラックにまとめるという仕事である。

 

しかし、大雨や大雪が降ると、

高速道路が通行止めになって、ロジスティックスが麻痺して、

納品のトラックがこない。配送センターはガラガラになる。

 

朝までに作業は間に合わず、開店した店の棚からは、品物が消える。

 

この現実を目の前にして、びっくりした。

 

つまり、我々の社会の物流は、高度に発達しているが、交通網が止まっただけで

日常生活が麻痺してしまうリスクにさらされているのだ。

 

英語で『物流』を指す、『ロジスティックス(logistics)』とは、

『兵站(へいたん)』と同じ意味である。

 

『兵站』とは、戦闘地域の後方で、物資を補給し人員を配置する行動全般を指す。

 

日本では、『物流』とは、ヤマトや佐川急便の配達事業のことである。

 

悪天候で、納品が間に合わなくなったとき、私は気づいたのだ、

「スーパーやコンビニの売り場は、あれは、戦場なのではないか?」 と。

 

コンビニの弁当売り場で、我々がおにぎりを買うというのは、

戦闘の最中に、兵士が武器や食料を補給するのと、本質的には同じことだ。

 

コンビニの売り場にも、兵站の思想が息づいていて、あそこも実は、前線なのだ。

 

 

後方の兵站(ロジスティックス)が攻撃されると

前線の兵士は、武器も食料もつづかないので、やがて戦うことができなくなる。

 

私たちの日常生活は、めくるめく兵站=物流=ロジスティックスのおかげで、

コンビニエント(便利)に暮らせているのだ。

 

大量殺戮と大量破壊を意図するおぞましい軍事技術の副産物が

高度なロジスティックスの技術も発展させた。

 

せわしない消費社会がまわるほど、経済は繁栄する。

ロジスティックはとまらない。商品は弾丸のように降り注ぎ、店の売り場も戦場だ。

(以上)

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