コラム 『罪と罰 リザヴェータの福音書』

『リザヴェータの福音書』

 

リザヴェータは、信心深い女だった。

 

お人好しゆえに高利貸しを営む義理の姉に利用され、こきつかわれている。

器量は十人並なのだが、身持ちが悪いという噂がつきまとった。

 

働き者でつつましいが、知恵がないので、周囲に小馬鹿にされている。

いつもびくびくおびえて、いじけて生きているなんの価値もない女に見えた。

 

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雑記

コラム 『罪と罰 神の摂理 リザヴェータ』

「神の摂理 リザヴェータ」

『旧約聖書 創世記 第22章』に「イサクの燔祭」というエピソードがある。

 

それはこういう話だ。

 

敬虔なアブラハムという男が、不妊で苦しむ年老いた妻、サラとの間に

イサクという名の男の子をもうけた。

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雑記

コラム 「罪と罰 ポルフィーリ」

「あなたは老婆を殺しただけだから、まだよかった。

もし別な理論でも考えだしていたら、

下手をすると、まだまだ千万倍も醜悪なことをしでかしていたかもしれません!

これでも、神に感謝しなきゃいけないのかもしれませんよ」

 

金貸し老婆の殺人事件を調査していた予審判事ポルフィーリは、

彼が真犯人と確信しているラスコーリニコフにこう語り、自首を促す。

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雑記

コラム 「罪と罰 カテリーナ」

ソーニャの継母であるカテリーナは、とにかく潔癖症である。

パンの耳すら買えない極貧生活の中でも、毎日の洗濯を欠かさない。

潔癖であることが、彼女の最後の自尊心であるかのようである。

 

結核を患っているので、からだじゅう振り絞って咳き込み

青白い顔に、赤い斑点が浮かび上がる。

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雑記